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少子高齢化で猫飼育世帯が増加傾向
少子高齢化が進む現代、一人暮らしや子供が独立して家を出た高齢者の世帯がペットを飼うケースが増えています。
そのため、ペット共生物件の需要はどんどん増えていくと考えられます。
中でも、猫の人気が上昇しているようですが、猫が飼える物件は需要に対し供給が少ないのが現状です。
猫共生物件の実態について取材した記事があったのでご紹介します。
以下、抜粋記事
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賃貸市場にもブームの波が来てはいるものの、 猫が飼える物件は需要に対し供給がまだまだ少なく、浸透していない。 そこで、猫共生物件の実態について取材した。
実態調査でわかる猫人気
「猫共生物件が完成した当初はなかなか認知してもらえず客付けに苦労しましたが、仲介会社に詳細をしっかりと説明し広く募集してもらうようにしたところ、最後の1戸は申し込みが重なるほど殺到しました。」と話すのは猫と暮らせる賃貸住宅の企画・運営を行うクラシヲ(東京都葛飾区)の杉浦雅弘社長だ。
(一社)ペットフード協会(東京都千代田区)が2014年10月に行った平成26年度の「全国犬・猫飼育実態調査」ではおよそ5495万世帯中、犬は1034万6000頭で、飼育世帯数は全体の15.06%。猫は995万9000頭で飼育世帯数は全体の10.13%だった。数字上は犬の頭数のほうが多いが、2011年以降、犬は約15%減少、猫は3.6%増えている。将来的には猫飼育数が犬飼育数を上回ると予想される(左表参照)。
また、飼育者はペットを飼う前と比べ、ポジティブな効用を実感しているというアンケート結果も出ている。最も高いものを年代中に見ると、16歳未満の子供の場合「心豊かに育っている(猫70.3%、犬57.1%)」、高齢者は「寂しがることが少なくなった。(猫41.4%、犬39.2%)」、夫婦は「夫婦の会話が多くなった(猫52.0%、犬52.1%」、自分自身は「生活に潤いや安らぎを実感できるようになった(猫53.8%犬56.9%)」。全体的に猫と犬が同じくらいの比率か、もしくは猫が上回っている。
飼っていない理由は「禁止されているから」
近年、猫飼育者が増えている理由の一つとして挙げられるのは少子高齢化だ。愛犬・愛猫家向け物件建築のスペシャリストである一級建築士事務所前田敦計画工房前田敦代表は「最近の傾向として、一人暮らしや子供が独立して家を出た高齢者の世帯がペットを飼うケースが増えています。そのため社会の高齢化が進むほど、ペット共生物件の需要は間違いなく増えていくと考えられます。当社への問い合わせでは特に猫物件に関するものが増えています」と主張する。
家主にとって興味深いデータがある。全国の将来的に猫を飼いたいと思っている人(640人)を対象に行われた飼育阻害要因についての調査(ペットフード協会調べ)によると、「集合住宅に住んでいて禁止されているから」を1位に上げた人が全体の27.7%だった。この結果は2~4位の「十分に世話ができないから」(9.8%)「別れがつらいから」(9.5%)、「お金がかかるから」(7.2%)、を大きく引き離している。さらに年代別でみると20代では40.6%を占めている。今後、猫飼育可能物件が増えることで、猫飼育世帯の増加に拍車がかかる可能性は十分に考えられる。
犬の場合も同じ理由で1位だが、こちらは全体の22.2%(925人中)。犬よりも猫の飼育が認められていない実態は明らかだ。第2位は「十分に世話ができないから」で1位との差は10.4%。犬は猫よりも散歩やしつけ、餌やりなどで手間がかかるイメージが強く、犬飼育率が減って猫が微増しているのは共働きの夫婦やDINKSなどが増えている昨今の事情も関係しているようだ。
不動産ポータルサイト「HOME'S(ホームズ)」広報担当の藤田未来氏によると、同サイトには11月4日時点で全国にのべ552万2869件の賃貸物件登録があり、そのうちペット可能物件として登録されている物件はおよそ1割にあたる、のべ61万4615件あるという。賃貸物件の「ペット可」は小型犬1頭までを想定している場合が多く、猫を飼うことができる物件に限定すれば選択肢はさらに狭まると思われる。
リスクヘッジのための必要特約事項
家主や管理会社にとって最も気になるのは、「猫可」にしたことで起こるトラプルだ。楽器演奏可能物件やペット共生物件などの特殊な賃貸物件などでは「理解のある入居者のみを集める」「入居希望者と事前面接を行う」などの対策が採られている。猫物件では実際にどういう特約事項を入れればいいのか。クラシヲ・杉浦社長は「不妊・去勢手術を施すことと、居室から外には出さないことは必ず守ってもらう条件としています」と話す。
使用細則について承諾のサインをもらうほか、実際に飼養する猫の品種名・性別・体長・体重・生年月日・色・模機などを登録。猫の写真と去勢・不妊施術証明書を添付したものに署名と捺印をもらい、入居者に提出してもらうのだそうだ。
猫を禁止するオーナーが多いのは、「猫はしつけができない」「爪を研いで壁や床を傷つける」「尿の臭いがきつい」などの印象が強いためだ。杉浦社長は「猫の習性を知らないだけで、きちんと対処すれぱ犬よりも近隣住民に迷惑をかけない」と主張する。最も大事なのは猫にストしスを与えないことなのだという。前述の通り、猫が近隣住民に迷感をかけないようにするための条件は2つある。
① 不妊、去勢手術を必ず行うこと
不妊、去勢手術を行うことで、病気に強くなり、発情期にストレスを起こして暴れたり、大きな声で鳴いたりすることがなくなる。オス描の場合は特に「スブレー」という自身の主張するテリトリーに 体液を振りまく行為が見られ、これが悪臭の原因になるといわれているが、去勢手術でその頻度が激減するのだという。
② 外に出さない
猫には帰巣本能が無い。そのため、外に出ると野良猫から猫エイズをうつされたり、交通事故に遭ったりする危険性がある。さらに、ペットフード協会による調査で、外に出る猫と出ない猫の寿命は前者が13.19歳、後者が15・69歳というデータもある。
前田敦計画工房・前田代表は「以前、飼い猫にハーネスを括り付けて散歩に出かけたことがありましたが、外の世界を教えてしまったことで部屋を出たがるようになり、ストレスを感じさせるようになって後侮しました。『外を自由に動き回れなくてかわいそう』と思うのは問違いで、室内で満足できるように工夫してあげることが大切です」と話す。
猫が喜ぶ部屋には特殊なつくりが必要
猫の飼育に適した建物はどのようなものか。高い所から見下ろすのが好きなため、キャットウォークは必須だ。部屋と部屋とを自由に行き来できる猫用の出入り口と、可能であればキャットウォークから外の様子が見られるようにたくさんの小窓を作るのもよいという。平面的に動く犬とは違い、猫は眺び移るための足場をたくさんつくり、立体的に動けるように動線に工夫する必要がある。
また、猫は1日に2回は爪研ぎをするそうだが、研ぐことのできる場所であればどこでもやるというわけではない。一度場所を決めるとその場所が爪研ぎ場になる。研ぐことができないようにつるつるしたカバーを貼ったり、コーティングをしたりするのは逆効果で、傷をつけてほしくない物や場所を爪研ぎ場として固定してしまう恐れがあるのだという。爪を研ぐ場所を無くしてしまうとストレスで暴れまわる危険性があるので、きちんと研げる場所を用意してやる必要がある。年老いると関節が弱くなり、痛める危険性があるため、滑りにくい床も必須だ。
(記事の引用元:全国賃貸住宅新聞)
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「猫が喜ぶ部屋には特殊なつくりが必要」
猫と暮らせる賃貸住宅の企画・運営の需要が今後も高まってきそうです。
猫が喜ぶ間取りや設備はもちろんですが、人が住みにくい物件になってしまってはいけません。人にも満足いくデザインになるように工夫されている物件が、より人気になってくるのではないでしょうか。